無線工学1111(2)

R4.6b-24

 次の記述は、図に示すボロメータ形電力計を用いたマイクロ波電力の測定方法の原理について述べたものである。(   )内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。

(1)  直流ブリッジ回路の一辺を構成しているサーミスタ抵抗Rsの値は、サーミスタに加わったマイクロ波電力及びブリッジの直流電流に応じて変化する。

(2)  マイクロ波入力のない状態において、可変抵抗Rを加減してブリッジの平衡をとり、サーミスタに流れる電流\(I_1\)〔A〕を電流計Aで読み取る。このときのサーミスタで消費される電力は( A )〔W〕で表される。

(3)  次に、サーミスタにマイクロ波電力を加えると、サーミスタの発熱によりRsが変化し、ブリッジの平衡が崩れるので、再びRを調整してブリッジの平衡をとる。このときのサーミスタに流れる電流\(I_2\)〔A〕を電流計Aで読み取れば、サーミスタに吸収されたマイクロ波電力は( B )〔W〕で求められる。

  A      B

1 \(I^{2}_{1}R_{2}R_{3}/R_{1}   (I_{1}+I_{2})R_{2}R_{3}/R_{1}\)

2 \(I^{2}_{1}R_{1}R_{2}/R_{3}   (I^{2}_{1}+I^{2}_{2})R_{1}R_{2}/R_{3}\)

3 \(I^{2}_{1}R_{1}R_{2}/R_{3}   (I^{2}_{1}-I^{2}_{2})R_{1}R_{2}/R_{3}\)

4 \(I^{2}_{1}R_{1}R_{3}/R_{2}   (I_{1}-I_{2})R_{1}R_{3}/R_{2}\)

5 \(I^{2}_{1}R_{1}R_{3}/R_{2}   (I^{2}_{1}-I^{2}_{2})R_{1}R_{3}/R_{2}\)

解答

5 \(I^{2}_{1}R_{1}R_{3}/R_{2}   (I^{2}_{1}-I^{2}_{2})R_{1}R_{3}/R_{2}\)

ポイント
 分母はR2で、電流は2乗を選ぶ。

(1)  直流ブリッジ回路の一辺を構成しているサーミスタ抵抗Rsの値は、サーミスタに加わったマイクロ波電力及びブリッジの直流電流に応じて変化する。

(2)  マイクロ波入力のない状態において、可変抵抗Rを加減してブリッジの平衡をとり、サーミスタに流れる電流\(I_1\)〔A〕を電流計Aで読み取る。このときのサーミスタで消費される電力は( \(I^{2}_{1}R_{1}R_{3}/R_{2}\) )〔W〕で表される。

(3)  次に、サーミスタにマイクロ波電力を加えると、サーミスタの発熱によりRsが変化し、ブリッジの平衡が崩れるので、再びRを調整してブリッジの平衡をとる。このときのサーミスタに流れる電流\(I_2\)〔A〕を電流計Aで読み取れば、サーミスタに吸収されたマイクロ波電力は( \((I^{2}_{1}-I^{2}_{2})R_{1}R_{3}/R_{2}\) )〔W〕で求められる。

コメント

タイトルとURLをコピーしました