無線工学502

30.2b-7

 次の記述は、図に示すFM(F3E)送信機の発振部などに用いられるPLL発振回路(PLL周波数シンセサイザ)の原理的な構成例について述べたものである。(   )内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。なお、同じ記号の(   )内には、同じ字句が入るものとする。

(1)  分周器と可変分周器の出力は、( A )に入力される。

(2)  低域フィルタ(LPF)の出力は、( B )に入力される。

(3)  基準発振器の出力の周波数\(f_s\)を\(3.2〔MHz〕\)、分周器の分周比\(1/N\)を\(1/128\)、可変分周器の分周比\(1/M\)を\(1/6,800\)としたとき、出力の周波数\(f_o\)は、( C )\(〔MHz〕\)になる。

  A        B              C

1 位相比較器    周波数逓倍器         150

2 位相比較器    電圧制御発振器(VCO)    170

3 振幅制限器    電圧制御発振器(VCO)    150

4 振幅制限器    周波数逓倍器         170

5 位相比較器    電圧制御発振器(VCO)    150

解答

2 位相比較器    電圧制御発振器(VCO)    170

(1)  分周器と可変分周器の出力は、( 位相比較器 )に入力される。

(2)  低域フィルタ(LPF)の出力は、( 電圧制御発振器(VCO) )に入力される。

(3)  基準発振器の出力の周波数\(f_s\)を\(3.2〔MHz〕\)、分周器の分周比\(1/N\)を\(1/128\)、可変分周器の分周比\(1/M\)を\(1/6,800\)としたとき、出力の周波数\(f_o\)は、( 170 )\(〔MHz〕\)になる。

\(f_s×\frac{1}{N}=f_o×\frac{1}{M}\)
\(f_o=\frac{M}{N}f_s=\frac{6800×3.2M}{128}=170M=170[MHz]\)

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