30.2b-7
次の記述は、図に示すFM(F3E)送信機の発振部などに用いられるPLL発振回路(PLL周波数シンセサイザ)の原理的な構成例について述べたものである。( )内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。なお、同じ記号の( )内には、同じ字句が入るものとする。
(1) 分周器と可変分周器の出力は、( A )に入力される。
(2) 低域フィルタ(LPF)の出力は、( B )に入力される。
(3) 基準発振器の出力の周波数\(f_s\)を\(3.2〔MHz〕\)、分周器の分周比\(1/N\)を\(1/128\)、可変分周器の分周比\(1/M\)を\(1/6,800\)としたとき、出力の周波数\(f_o\)は、( C )\(〔MHz〕\)になる。
A B C
1 位相比較器 周波数逓倍器 150
2 位相比較器 電圧制御発振器(VCO) 170
3 振幅制限器 電圧制御発振器(VCO) 150
4 振幅制限器 周波数逓倍器 170
5 位相比較器 電圧制御発振器(VCO) 150
解答
2 位相比較器 電圧制御発振器(VCO) 170
(1) 分周器と可変分周器の出力は、( 位相比較器 )に入力される。
(2) 低域フィルタ(LPF)の出力は、( 電圧制御発振器(VCO) )に入力される。
(3) 基準発振器の出力の周波数\(f_s\)を\(3.2〔MHz〕\)、分周器の分周比\(1/N\)を\(1/128\)、可変分周器の分周比\(1/M\)を\(1/6,800\)としたとき、出力の周波数\(f_o\)は、( 170 )\(〔MHz〕\)になる。
\(f_s×\frac{1}{N}=f_o×\frac{1}{M}\)
\(f_o=\frac{M}{N}f_s=\frac{6800×3.2M}{128}=170M=170[MHz]\)
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