無線工学A516

R5.07-2A9
R4.07-1A6
R3.01-2A5
R2.11-2A6

解答

R5.07-2A9

2 4  4  19.7

ワンポイント解説

(1)\(BER=1×10^{-8}\)の時の各\(C/N\)は、グラフから
  BPSK=?[dB]
  QPSK=15[dB]
  16QAM=22[dB]
 また、
  BPSKの誤差補関数=(1/2)erfc(\(\sqrt{C/N}\))
  QPSKの誤差補関数=(1/2)erfc(\(\sqrt{(C/N)/2}\))が与えられており、
  これは、BPSKのC/Nが1/2倍(-3[dB])にするとQPSKと同じになるので、
  BPSK=12[dB]
  QPSK=15[dB]
  16QAM=22[dB]
 そして、C/Nと\(E_b/N_0\)の関係は、
  BPSK=C/N=\(E_b/N_0\)[dB]
  QPSK=C/N=\(2E_b/N_0\)(真数)=3+\(E_b/N_0\)[dB]
  16QAM=C/N=\(4E_b/N_0\)(真数)=6+\(E_b/N_0\)[dB]
 となりますので、
  BPSK=C/N=12[dB]=12\(E_b/N_0\)
  QPSK=C/N=15[dB]=\(2E_b/N_0\)(真数)=3+\(E_b/N_0\)[dB]
  16QAM=C/N=22[dB]=\(4E_b/N_0\)(真数)=6+\(E_b/N_0\)[dB]
 したがって、
  BPSK=12\(E_b/N_0\)
  QPSK=12\(E_b/N_0\)[dB]
  16QAM=16\(E_b/N_0\)[dB]
 BPSKは、16QAMに比べて\(E_b/N_0\)は4[dB](=16-12[dB])低い。

(2)\(BER=1×10^{-8}\)の時の各\(C/N\)は、グラフから
  64QAM=28[dB]
  16QAM=22[dB]より、
 64QAMは、16QAMに比べて\(C/N\)は6[dB](=28-22[dB])高い。
 デシベル計算より、
 6[dB]は4倍。

(3)

R4.07-1A6

3 4  25  15.5

(1)\(BER=1×10^{-8}\)の時の各\(C/N\)は、グラフから
  64QAM=28[dB]
  16QAM=22[dB]より、
 64QAMは、16QAMに比べて\(C/N\)は6[dB](=28-22[dB])高い。
 デシベル計算より、
 6[dB]は4倍。

(2)\(BER=1×10^{-8}\)の時の各\(C/N\)は、グラフから
  BPSK=?[dB]
  QPSK=15[dB]
  16PSK=26[dB]
 また、
  BPSKの誤差補関数=(1/2)erfc(\(\sqrt{C/N}\))
  QPSKの誤差補関数=(1/2)erfc(\(\sqrt{(C/N)/2}\))が与えられており、
  これは、BPSKのC/Nが1/2倍(-3[dB])にするとQPSKと同じになるので、
  BPSK=12[dB]
  QPSK=15[dB]
  16PSK=26[dB]
 したがって、
 16PSKは、BPSKに比べて\(C/N\)は14[dB](=26-12[dB])高い。
 デシベル計算より、
 14[dB]は25倍。

(3)8PSKで、\(BER=1×10^{-8}\)を達成するための所要\(C/N=20.3\)[dB]
 \(C/N=3E_b/N_0\)(真数の世界) \(\log_{10}3=0.48\)より、3倍は4.8[dB]なので
 \(C/N=4.8+E_b/N_0\)(デシベルの世界)
 \(E_b/N_0=C/N-4.8=20.3-4.8=15.5\)[dB]

R3.01-2A5

3 8PSKにおける\(C/N\)と\(E_b/N_0\)(ビットエネルギー対雑音電力密度比)の関係は、\(C/N=3E_b/N_0\)であるから、8PSKで、\(BER=1×10^{-8}\)を達成するための所要\(E_b/N_0\)は、約25.1[dB] 約15.5[dB]である。
 8PSKで、\(BER=1×10^{-8}\)を達成するための所要\(C/N=20.3\)[dB]
 \(C/N=3E_b/N_0\)(真数の世界) \(\log_{10}3=0.48\)より、3倍は4.8[dB]
なので
 \(C/N=4.8+E_b/N_0\)(デシベルの世界)
 \(E_b/N_0=C/N-4.8=20.3-4.8=15.5\)[dB]

1 \(BER=1×10^{-8}\)の時の各\(C/N\)は、グラフから
  64QAM=28[dB]
  16QAM=22[dB]より、
 64QAMは、16QAMに比べて\(C/N\)は6[dB](=28-22[dB])高い。
 デシベル計算より、
 6[dB]は4倍。

2 グラフから読み取りそのまんまです。

4 \(BER=1×10^{-8}\)の時の各\(C/N\)は、グラフから
  QPSK=15[dB]
  16PSK=26[dB]より、
 QPSKは、16PSKに比べて\(C/N\)は11[dB](=26-15[dB])低い。

5 \(BER=1×10^{-8}\)の時の各\(C/N\)は、グラフから
  BPSK=?[dB]
  QPSK=15[dB]
  16PSK=26[dB]
 また、
  BPSKの誤差補関数=(1/2)erfc(\(\sqrt{C/N}\))
  QPSKの誤差補関数=(1/2)erfc(\(\sqrt{(C/N)/2}\))が与えられており、
  これは、BPSKのC/Nが1/2倍(-3[dB])にするとQPSKと同じになるので、
  BPSK=12[dB]
  QPSK=15[dB]
  16PSK=26[dB]
 したがって、
 16PSKは、BPSKに比べて\(C/N\)は14[dB](=26-12[dB])の差がある。

R2.11-2A6

5 ①  ②  ③

■QPSKは、(1)より、①

■8PSKは、(2)と(3)より、
 \(BER=1×10^{-8}\)の時の各\(C/N\)は、グラフから
  BPSK=?[dB]
  QPSK=15[dB] (1)より、①はQPSK
  8PSK=BPSK+8.3[dB]
 また、
  BPSKの誤差補関数=(1/2)erfc(\(\sqrt{C/N}\))
  QPSKの誤差補関数=(1/2)erfc(\(\sqrt{(C/N)/2}\))が与えられており、
  これは、BPSKのC/Nが1/2倍(-3[dB])にするとQPSKと同じになるので、
  BPSK=QPSK-3[dB]=15-3=12[dB]
  QPSK=15[dB]
  8PSK=BPSK+8.3=12+8.3=20.3[dB]
 したがって、②

■16QAMで、\(BER=1×10^{-8}\)を達成するための所要\(E_b/N_0=\)15.9[dB]
 \(C/N=4E_b/N_0\)(真数の世界) より、4倍は6[dB]なので
 \(C/N=6+E_b/N_0[dB]=6+15.9=21.9\)[dB]より、③

検索用キーワード(問題文の最初の一文)

・デジタル変調方式の理論的なC/N対BER特性(同期検波)等
・各種デジタル変調方式の理論的なC/N対BER特性(同期検波)等

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