無線工学831(2)

R5.10b-17

 次の記述は、図に示す回転放物面を反射鏡として用いる円形パラボラアンテナについて述べたものである。このうち誤っているものを下の番号から選べ。

1 一次放射器は、回転放物面の反射鏡の焦点に置く。

2 利得は、開口面の面積と波長に比例する。

3 放射される電波は、ほぼ平面波である。

4 主ビームの電力半値幅の大きさは、開口面の直径Dに反比例し、波長に比例する。

5 一次放射器などが鏡面の前方に置かれるため電波の通路を妨害し、電波が散乱してサイドローブが生じ、指向特性を悪化させる。    

解答

2 利得は、開口面の面積と波長 開口効率に比例する。

ポイント
 ・利得は〇〇と☆☆に比例は ✕
 ・電力半値幅の大きさは〇〇と☆☆に比例は ✕

ビーム幅θ(電力半値幅)
 \(θ=\frac{70λ}{D}\)
  λ:電波の波長[m]
  D:開口面の直径[m]
 電力半値幅の大きさは、開口面の直径Dに反比例
            波長に比例

利得G
 \(G=\frac{4πAn}{λ^2}\)
  A:反射鏡の開口面積\([m^2]\)
  n:開口効率
  λ:電波の波長[m]
 利得は、開口面の面積と開口効率に比例

コメント

タイトルとURLをコピーしました