無線工学422(1)

R5.6a-9

 次の記述は、デジタル伝送におけるビット誤り等について述べたものである。このうち正しいものを下の番号から選べ。ただし、図にQPSK(4PSK)の信号空間ダイアグラムを示す。

1  QPSKにおいて、2ビットのデータを各シンボルに割り当てる方法が自然2進符号に基づく場合は、縦横に隣接するシンボル間で誤りが生じたとき、常に2ビットの誤りとなる。

2  QPSKにおいて、2ビットのデータを各シンボルに割り当てる方法がグレイ符号に基づく場合は、縦横に隣接するシンボル間で誤りが生じたとき、1ビット誤る場合と2ビット誤る場合がある。

3  QPSKにおいて、2ビットのデータを各シンボルに割り当てる方法がグレイ符号に基づく場合と自然2進符号に基づく場合とで比べたとき、グレイ符号に基づく場合の方がビット誤り率を小さくできる。

4  1,000ビットの信号を伝送して、1ビットの誤りがあった場合、ビット誤り率は、\(10^{-4}\) である。

解答

3  QPSKにおいて、2ビットのデータを各シンボルに割り当てる方法がグレイ符号に基づく場合と自然2進符号に基づく場合とで比べたとき、グレイ符号に基づく場合の方がビット誤り率を小さくできる。

ワンポイント解説
グレイ符号に基づく場合は、常に1ビットの誤り
自然2進符号に基づく場合は、1~2ビットの誤りとなる。
ビット誤り率は、
  ①グレイ符号常に1ビット < ②自然2進符号1~2ビットの誤り

1  QPSKにおいて、2ビットのデータを各シンボルに割り当てる方法が自然2進符号に基づく場合は、縦横に隣接するシンボル間で誤りが生じたとき、常に2ビットの誤りとなる。 1~2ビットの誤りとなる。

2  QPSKにおいて、2ビットのデータを各シンボルに割り当てる方法がグレイ符号に基づく場合は、縦横に隣接するシンボル間で誤りが生じたとき、1ビット誤る場合と2ビット誤る場合がある。 常に1ビットの誤りですむ。

4  1,000ビットの信号を伝送して、1ビットの誤りがあった場合、ビット誤り率は、\(10^{-4}\) (誤) \(10^{-3}\)(正) である。 1/1,000のこと

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