無線工学408(3)

R4.2b-9

 次の記述は、16値直交振幅変調(16QAM)について述べたものである。(   )内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。

(1)  16QAMは、周波数が等しく位相がπ/2〔rad〕異なる直交する2つの搬送波を、それぞれ( A )のレベルを持つ信号で変調し、それらを合成することにより得られる。

(2)  一般的に、16QAMを4相位相変調(QPSK)と比較すると、16QAMの方が周波数利用効率が( B )。また、16QAMは、振幅方向にも情報がふくまれているため、伝送路におけるノイズやフェージングなどの影響を( C )。

  A      B     C

1  4値    高い    受けにくい

2  4値    高い    受けやすい

3  4値    低い    受けにくい

4 16値    高い    受けやすい

5 16値    低い    受けにくい

解答

2  4値    高い    受けやすい

直交振幅変調(QAM)のポイント。
16QAM方式は、それぞれ4値のレベルを持つ信号で変調されます。(二乗の関係です。)
64QAM方式は、それぞれ8値のレベルを持つ信号で変調されます。(二乗の関係です。)
・64QAM方式は、16QAM方式と比較すると、(数字が大きくなるほど)信号点間距離が短くなるので、シンボル誤りが起こりやすくなる。
64QAM方式は、QPSK(4PSK)方式と比較すると、3倍の情報量を伝送できる。
16QAM16相位相変調(16PSK)と比較すると、16QAMの方が信号点間の距離が長くなる。
16QAM4相位相変調(QPSK)と比較すると、16QAM(数字が大きい)の方が周波数利用効率が高い。また、ノイズやフェージングなどの影響を受けやすい。

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