無線工学408(1)

R1.6a-9

 次の記述は、16値直交振幅変調(16QAM)について述べたものである。(   )内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。ただし、信号空間ダイアグラム上の信号点が変動し、受信側において隣接する信号点と誤って判断する現象をシンボル誤りといい、シンボル誤りが発生する確率をシンボル誤り率という。また、信号空間ダイアグラムにおける信号点の間の距離のうち、最も短いものを信号点間距離とする。

(1)  16QAMは、周波数が等しく位相が( A )〔rad〕異なる直交する2つの搬送波を、それぞれ( B )のレベルを持つ信号で変調し、それらを合成することにより得られる。

(2)  16QAMを16相位相変調(16PSK)と比較すると、一般に両方式の平均電力が同じ場合、16QAMの方が信号点間距離が( C )、シンボル誤り率が小さくなる。

  A    B     C

1 π/4    8値    短く

2 π/4    8値    長く

3 π/2    8値    長く

4 π/2    4値    短く

5 π/2    4値    長く

解答

5 π/2    4値    長く

直交振幅変調(QAM)のポイント。
16QAM方式は、それぞれ4値のレベルを持つ信号で変調されます。(二乗の関係です。)
64QAM方式は、それぞれ8値のレベルを持つ信号で変調されます。(二乗の関係です。)
・64QAM方式は、16QAM方式と比較すると、(数字が大きくなるほど)信号点間距離が短くなるので、シンボル誤りが起こりやすくなる。
64QAM方式は、QPSK(4PSK)方式と比較すると、3倍の情報量を伝送できる。
16QAM16相位相変調(16PSK)と比較すると、16QAMの方が信号点間の距離が長くなる。

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