無線工学407(3)

R2.2b-8

 次の記述は、デジタル変調のうち直交振幅変調(QAM)方式について述べたものである。このうち誤っているものを下の番号から選べ。ただし、信号空間ダイアグラム上の信号点が変動し、受信側において隣接する信号点と誤って判断する現象をシンボル誤りという。また、信号空間ダイアグラムにおける信号点の間の距離のうち、最も短いものを信号点間距離とする。

1  QAM方式は、搬送波の振幅と位相の二つのパラメータを用いて、伝送する方式である。

2  64QAM方式は、64個の信号点を持つQAM方式である。

3  64QAM方式は、16QAM方式と比較すると、一般に両方式の平均電力が同じ場合、信号点間距離が短くなるので、原理的に伝送路等におけるノイズやひずみによるシンボル誤りが起こりやすくなる。

4  64QAM方式は、QPSK(4PSK)方式と比較すると、同程度の占有周波数帯幅で同一時間内に16倍の情報量を伝送できる。

解答

4  64QAM方式は、QPSK(4PSK)方式と比較すると、同程度の占有周波数帯幅で同一時間内に16倍 3倍の情報量を伝送できる。

直交振幅変調(QAM)のポイント。
16QAM方式は、それぞれ4値のレベルを持つ信号で変調されます。(二乗の関係です。)
64QAM方式は、それぞれ8値のレベルを持つ信号で変調されます。(二乗の関係です。)
・64QAM方式は、16QAM方式と比較すると、(数字が大きくなるほど)信号点間距離が短くなるので、シンボル誤りが起こりやすくなる。
64QAM方式は、QPSK(4PSK)方式と比較すると、3倍の情報量を伝送できる。

コメント

タイトルとURLをコピーしました