無線工学114(1)

R4.6a-1

 次の記述は、対地静止衛星を利用する通信について述べたものである。このうち正しいものを下の番号から選べ。

1  赤道上空約36,000〔km〕の円軌道に打ち上げられた静止衛星は、地球の自転と同期して周回しているが、その周期は約12時間である。

2  電波が、地球上から通信衛星を経由して再び地球上に戻ってくるのに要する時間は、約0.1秒である。

3  静止衛星から地表に到来する電波は極めて微弱であるため、静止衛星による衛星通信は、春分と秋分のころに、地球局の受信アンテナの主ビームの見通し線上から到来する太陽雑音の影響を受けることがある。

4  衛星通信に10〔GHz〕以上の電波を使用する場合は、大気圏の降雨による減衰が少ないので、信号の劣化も少ない。

5  2個の通信衛星を赤道上空に等間隔に配置することにより、極地域を除く地球の大部分の地域を常時カバーする通信網が構成できる。

解答

3  静止衛星から地表に到来する電波は極めて微弱であるため、静止衛星による衛星通信は、春分と秋分のころに、地球局の受信アンテナの主ビームの見通し線上から到来する太陽雑音の影響を受けることがある。

1  赤道上空約36,000〔km〕の円軌道に打ち上げられた静止衛星は、地球の自転と同期して周回しているが、その周期は約12時間 約24時間である。

2  電波が、地球上から通信衛星を経由して再び地球上に戻ってくるのに要する時間は、約0.1秒 約0.25秒である。

4  衛星通信に10〔GHz〕以上の電波を使用する場合は、大気圏の降雨による減衰が少ないので、信号の劣化も少ない。 減衰を受けやすい。

5  2個 3個の通信衛星を赤道上空に等間隔に配置することにより、極地域を除く地球の大部分の地域を常時カバーする通信網が構成できる。

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