1.試験科目及び出題内容
一技の試験は、最も適切なものを選択する多肢選択式問題です。以下の4科目で実施されます。
科目 | 出題範囲 |
無線工学の基礎 | (1) 電気物理の詳細 (2) 電気回路の詳細 (3) 半導体及び電子管の詳細 (4) 電子回路の詳細 (5) 電気磁気測定の詳細 |
無線工学A | (1) 無線設備の理論、構造及び機能の詳細 (2) 無線設備のための測定機器の理論、構造及び機能の詳細 (3) 無線設備及び無線設備のための測定機器の保守及び運用の詳細 |
無線工学B | (1) 空中線系等の理論、構造及び機能の詳細 (2) 空中線系等のための測定機器の理論、構造及び機能の詳細 (3) 空中線系及び空中線系等のための測定機器の保守及び運用の詳細 |
法規 | 電波法及びこれに基づく命令の概要 |
試験時間は、以下の通りです。
無線工学の基礎:2時間30分
無線工学A :2時間30分
無線工学B :2時間30分
法規 :2時間00分
2.試験内容
A問題とB問題で構成され、A問題は多肢択一式ですが、B問題は穴埋め補完式及び正誤式になります。A問題よりもB問題の方が難しい場合が多いですが、A問題でも難しい問題、B問題でも易しい問題も出題されます。
問題の種類は以下の4つです。
1.穴埋め問題
2.正しいものを選択する問題(〇選択)
3.間違ったものを選択する問題(✕選択)
4.計算問題
2.1 無線工学の基礎
配点5点のA問題(5多肢選択式)20題と配点1点のB問題(穴埋め補完式及び正誤式)25題の125点満点。
合格点は75点(6割)以上です。
一般に工業系の学校で学習する基礎専門科目です。
2.2 無線工学A
配点5点のA問題(5多肢選択式)20題と配点1点のB問題(穴埋め補完式及び正誤式)25題の125点満点。
合格点は75点(6割)以上です。
出題範囲が広く、最新の技術を問う問題もあり、新問題のレベルが高いです。
2.3 無線工学B
配点5点のA問題(5多肢選択式)20題と配点1点のB問題(穴埋め補完式及び正誤式)25題の125点満点。
合格点は75点(6割)以上です。
出題範囲は狭いが、計算問題はやや複雑な問題が多く、難易度が高い科目です。
2.4 法規
配点5点のA問題(4多肢選択式)15題と配点1点のB問題(穴埋め補完式及び正誤式)25題の100点満点。
合格点は60点(6割)以上です。
出題される条文の範囲は、あまり変わりません。全く同じ問題か、穴埋めの場所が変わる問題が多く出題されます。
3.試験日
一技試験は毎年1月、7月の年2回実施されています。
4.試験の科目合格制度
試験の結果は科目別に合否が決まり、4科目すべてに合格すれば一技合格となりますが、一部の科目だけ合格した場合には科目合格となって、申請により最大で連続して5回まで当該科目の試験が免除されます。つまり、3年間(計6回の試験)で4科目の試験に合格すれば第一級陸上無線技術士の資格が得られます。
1回の試験で1科目の合格を目指せば計4回(2年)で取得。※1科目であれば、一陸特試験(無線工学+法規の同時クリア)より暗記量は少ないです。
1回で複数科目を目指すのであれば、自分に合った受験科目の組合せをお勧めします。
いずれにせよどの様なスケジュール(戦略)で4科目すべてを合格としていくかが重要です。
5.試験申請の受付期間
試験申請の受付期間は、曜日にかかわらず受付月の1日から20日までです。
7月期の試験: 5月1日から20日まで
1月期の試験:11月1日から20日まで
次回の申請受付期限まで、あと0日
正確な情報については、日本無線協会のホームページでご確認ください。