無線工学A804

R6.01-1A7

解答

R6.01-1A7

1 -124[dBm]

ワンポイント解説
 所要入力電力[dBm]の求め方
 ①入力から出力までの総合雑音指数\(F=F_A+\frac{F_B-1}{G_A}+\frac{F_C-1}{G_AG_B}\)[dB]
 ②CNのN(ノイズ成分)を\(N=kTBF\)[dBW]
 ③N[dBW]を[dBm]に変換
 ④CNを計算

 所要入力電力[dBm]の求め方
 ①入力から出力までの総合雑音指数\(F=F_A+\frac{F_B-1}{G_A}+\frac{F_C-1}{G_AG_B}\)[dB]
  \(F\)は真数の式なので、[dB]を真数に変換
   \(F_A=2.62[dB]=1.83(真数) ←\log_{10}{1.83}=0.262より\)
   \(F_B=6[dB]=4(真数)\)
   \(F_C=7[dB]=5(真数)\)
   \(G_A=13[dB]=20(真数)\)
   \(G_B=10[dB]=10(真数)\)
   \(G_C=20[dB]=100(真数)\)

デシベル計算
+10dB=10倍   +3dB=2倍
-10dB=1/10倍  -3dB=1/2倍

・log102=0.3の2と0.3は、真数2倍は+3dBの事です。
 log103=0.5は、真数3倍は+5dB
 log101.83=0.262は、真数1.83倍は+2.62dBと言う事を教えてくれています。

  \(F=F_A+\frac{F_B-1}{G_A}+\frac{F_C-1}{G_AG_B}\)
   \(=1.83+\frac{4-1}{20}+\frac{5-1}{20×10}\)
   \(=1.83+0.15+0.02=2(真数)=6[dB]\)

 ②CNのN(ノイズ成分)を\(N=kTBF[dBW]\)
  こちらは[dB]の世界で計算します。×は+
  \(N=kTBF\)
   \(=-228.6+24.6+37+3=-164[dBW]\) 
    ※[dBW]となるのは、ボルツマン定数[dBW/Hz/K]より

 ③N[dBW]を[dBm]に変換 \([dBW]+30=[dBm]\)です。
  \([dBm]=-164+30=-134[dBm]\)

 ④CNを計算
  CNを10[dB]にするには、CをNより+10[dB]にすればよいから、
  求めるCNは、
  \(CN=-134+10=-124[dBm]\)

検索用キーワード(問題文の最初の一文)

・図に示す受信系において、入力に換算したC/Nを10[dB]とするために必要な所要入力電力[dBm]の値

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