無線工学918

R6.6b-21(R6.6a-21)

 次の記述は、図に示すマイクロ波回線の第1フレネルゾーンについて述べたものである。(   )に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。

(1) 送信点Tから受信点R方向に測った距離d1〔m〕の点Pにおける第1フレネルゾーンの回転楕円体の断面の半径r〔m〕は、点Pから受信点Rまでの距離をd2〔m〕、波長をλ〔m〕とすれば、次式で与えられる。
 r≒( A )

(2) 周波数が7.5〔GHz〕、送受信点間の距離Dが15〔km〕であるとき、d1が6〔km〕の点Pにおけるrは、約( B )である。

  A            B

1 \(\sqrt{λd_1/(d_1+d_2) }\)    6 〔m〕

2 \(\sqrt{λd_1/(d_1+d_2) }\)    8 〔m〕

3 \(\sqrt{λd_1 d_2/(d_1+d_2) }\)   10 〔m〕

4 \(\sqrt{λd_1 d_2/(d_1+d_2) }\)   12 〔m〕

5 \(\sqrt{λd_1 d_2/(d_1+d_2) }\)   14 〔m〕

解答

4 \(\sqrt{λd_1 d_2/(d_1+d_2) }\)   12 〔m〕

第一フレネルゾーンの回転楕円体の半径\(Γ\)
 \(Γ=\sqrt{λd_1 d_2/(d_1+d_2) }\) [m] 

 フレネルラクダ(λ)の和分の積

(1) 送信点Tから受信点R方向に測った距離d1〔m〕の点Pにおける第1フレネルゾーンの回転楕円体の断面の半径r〔m〕は、点Pから受信点Rまでの距離をd2〔m〕、波長をλ〔m〕とすれば、次式で与えられる。
 r≒( \(\sqrt{λd_1 d_2/(d_1+d_2) }\) )

(2) 周波数が7.5〔GHz〕、送受信点間の距離Dが15〔km〕であるとき、d1が6〔km〕の点Pにおけるrは、約( 12 〔m〕 )である。
解き方
\(fλ=cより\)
 \(λ=\frac{c}{f}=\frac{300×10^6}{7,500×10^6}=\frac{1}{25}=0.04[m]\)

第一フレネルゾーンの回転楕円体の半径\(Γ\) [m]
 \(Γ=\sqrt{λd_1 d_2/(d_1+d_2) }\)
 \( =\sqrt{ \frac{0.04×6k×9k}{6k+9k} }=\sqrt{144}=12 [m]\)

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